製薬業界への道~技術職からの業界研究~

製薬業界や企業について紹介しているブログです。製薬企業の技術職(研究職・生産技術職・品質試験職)を目指している方の目線で解説しています。

【製薬企業研究】日医工株式会社

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日医工株式会社(以下、日医工)は1965年に設立し、積極的にM&Aをおこない成長してきた製薬企業です。後発医薬品の事業を主力としており、2020年3月末現在、連結ベースで従業員は1,945名となっています。

 

日医工のグループ会社(一部)

エルメッド(株):旧エルメッドエーザイ(株)であり、2019年4月の完全子会社化時に商号変更しました。事業内容は「医薬品の研究開発、製造及び販売」としています。

ヤクハン(株):殺菌消毒剤を主力製品とし、医薬品の製造及び販売を事業としています。

(株)イーエムアイ:医薬品等の安全性検査などの医薬品開発業務受託を事業としています。

 

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 1. 業績

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2016年度から4年間の売上高、営業利益、営業利益をまとめました。2019年度はエルメッド(株)の連結子会社化によって売上高が上昇した一方、薬価改定影響による粗利率の低下やSagentグループでの研究開発費増等の要因で営業利益が減益となりました。

 

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日医工は「日医工グループ」及び「Sagentグループ」の2つをセグメント区分としています。「Sagentグループ」は米国市場における医薬品市場参入のプラットフォーム確保及び注射剤領域におけるプレゼンスの確保として2016年にSagent Pharmaceuticals,Inc.を買収し、Sagent社及びその連結子会社で構成されています。また、「日医工グループ」は「Sagent グループ」を除いた会社にて構成されています。

2019年度のセグメント別売上では日医工グループが82%、Sagentグループが18%となっており、Saget社の買収は米国市場参入として成功したと考えられます。

 

2. 事業戦略

政府目標の「後発医薬品の数量ベースでの使用割合80%」は達成に近づいていますが、金額ベースの使用割合とは乖離があり、今後も市場が成長すると考えられます。今後の日医工の成長戦略をまとめました。

特許切れとなる大型品

日医工が参入予定である先発市場規模・薬価売上を2020年度は4,400億円、2021年度は2,200億円、2022年度は2,900億円としています。他の後発品メーカーやAG(オーソライズジェネリック)の状況にもよりますが、シェア獲得に向けて熾烈な競争が行われるでしょう。

 

後発品市場の再編

日医工は今後、一定規模の供給体制を持つメーカーへの集約が進むと考えています。

そこで、製品安定供給の観点から原薬複数化比率を2022年3月末までに70%にすることを目標としています。(2020年3月末時点で53%)

 

バイオシミラーの促進

バイオ医薬品の後発品であるバイオシミラー(BS)の促進にも力を入れます。

2019年に「エタネルセプト」のBSを発売し、2020年11月に「ベバシズマブ」のBSを申請しました。米国では「インフリキシマブ」の開発を進めており、2021年に申請予定です。

 

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3. 採用・勤務地

 2021年度新卒採用で日医工はMR職、技術職(開発・企画本部、信頼性保証本部、生産本部、品質管理本部)の募集をおこなっていました。

MR職は全国の営業所配属です。

技術職は富山/北海道/山形/埼玉/静岡/愛知の各事業所に配属される予定です。

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