キッセイ薬品工業株式会社(以下、キッセイ薬品)は1946年に設立した長野県に本社に置く製薬企業です。
キッセイ薬品のグループ会社(一部)
キッセイ商事(株):物品販売事業を主要な事業内容としており、キッセイ薬品は資材・設備等の購入で取引しています。
キッセイコムテック(株):情報サービス事業を主要な事業内容としており、キッセイ薬品はシステム開発・情報処理業務を取引しています。
ハシバテクノス(株):建設請負事業を主要な事業内容としており、キッセイ薬品は建設工事・施設管理業務の委託をしています。
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1. 業績
2015年度から5年間におけるキッセイ薬品の売上高、営業利益、営業利益率をまとめました。2015年度から4年間は売上高が700億円と安定していましたが、2019年度に主力製品の「ユリーフ」の後発品が参入したため100億円ほど減少しました。
2019年度におけるキッセイ薬品のセグメント別売上を示しています。メインの医薬品事業が76%を占め、残りはグループ会社による事業として情報サービスが13%、建設請負が7%、物品販売が4%となっています。医療用医薬品の会社としてはグループ会社の割合が大きいです。
また、キッセイ薬品は地域別として日本の売上が90%以上を占めています。
2. 製品
キッセイ薬品の主力製品の売上をまとめました。2019年度にユリーフの後発が参入したため、売上が前年比67.1%減となりました。この売上高の減少が2019年度の売上高減少に直結していたと考えられます。また、キッセイ薬品では導入品を多く扱っていることも分かります。
キッセイ薬品が過去5年間で薬価収載された製品をまとめました。ピートルの剤形追加として2018年に承認されています。新薬としてはここ5年で承認されたものはないですが、導入品でカバーしていることが主力製品から予想できます。
3. パイプライン
キッセイ薬品のパイプラインをまとめました。自社製品もありますが、積極的に導入品の開発もおこなっています。開発後期の医薬品が多く、今後の結果に期待が持てる内容となっています。
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4. 採用・勤務地
2021年度の新卒採用では研究職、研究技術職、研究業務職、開発職、信頼保証職、MR職が募集されていました。
MRは全国の営業所に配属されます。
・本社、松本工場
本社は工場に併設されています。合わせて250名程の従業員が所属しており、信頼性保証職の配属地となっています。
・東京本社(小石川)
東京には日本橋と小石川の二拠点あります。開発職の配属先は小石川となっています。
・中央研究所、第二研究所
中央研究所は創薬、薬理、薬物動態研究、第二研究所は安全性研究をおこなっています。研究職、研究業務職ではこの二拠点のどちらかに業務内容によって配属されます。
・上越化学研究所
上越化学研究所では原薬研究をおこなっています。研究技術職の方が配属予定となっています。
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