製薬業界への道~技術職からの業界研究~

製薬業界や企業について紹介しているブログです。製薬企業の技術職(研究職・生産技術職・品質試験職)を目指している方の目線で解説しています。

【製薬企業研究】大日本住友製薬株式会社

1. 会社概要

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大日本住友製薬(株)は住友化学(株)を親会社にもつ製薬企業です。住友化学は2020年3月31日現在、大日本住友製薬(株)の株を51.78%保有しています。

 

主なグループ企業については下記に示します。

・DSファーマプロモ(株):医療用医薬品(オーソライズド・ジェネリック)の製造及び販売をおこなっています。

 

DSP五協フード&ケミカル(株):食品素材・食品添加物および化学製品材料等の製造、仕入、販売をおこなっており、一部を大日本住友製薬(株)に供給しています。

 

DSPファーマアニマルヘルス(株):動物用医薬品等の製造、仕入および販売をおこなっています。

 

2. 売上情報

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2017年度から3年間の売上高、営業利益、営業利益率をまとめました。決算の算出方法が変わったため、2016年度以前とは比較できませんでした。

 

ここ3年間で売上高は約4500億円台であり、営業利益は約800億円と安定しています。

 

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地域別の売上を上記にまとめました。米国が53%と一番高く、次いで日本の38%となっています。

 

2020年度北米のセグメントとして2,616億円のうち、ラツーダ1,895億円、ブロバナ345億円、アプティオム234億円となっています。2023年2月20日以降に米国においてラツーダの後発医薬品の市場参入が可能となるため、新たな製品による売上高のカバーが急務となっています。

 

3. 製品

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日本での主力製品を上記にまとめました。売上上位の製品は再審査期間終了日まで期間があることからジェネリック医薬品による売上低下のリスクが低いと考えられます。また、大日本住友製薬(株)はオーソライズド・ジェネリック参入の戦略をとっていることからも大半のシェアを維持できると考えられます。

 

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ここ5年に上市した製品をまとめました。2016~2018年は新薬を発売していませんが、2019, 2020年に合計3製品上市したことが分かります。この3製品は自社創薬品であり、大日本住友製薬(株)の創薬技術の高さが分かります。

 

4. ラツーダ

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ラツーダは大日本住友製薬の自社創薬品である抗精神病薬です。

ラツーダは大日本住友製薬の売上の約40%を占めており、大日本住友製薬(株)の主力製品です。日本では2020年に発売されましたが、米国では2023年に後発医薬品が参入する予定です。

 

日本ではピーク時は100億円を超えるでしょうが、北米のような売上には及ばないでしょう。そのため、第二のラツーダを生み出すことが必要とされています。

 

5. パイプライン

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日本でのパイプラインをまとめました。自社創薬品に加え買収により(Sepracor Inc.、Boston Biomedical, Inc.、Tolero Pharmaceuticals, Inc.)獲得した製品が見られます。買収によって獲得した製品と自社創薬品は入社後、研究開発や製造で携わる可能性もあるでしょう。

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6. 採用・勤務地

大日本住友製薬(株)はMR職、研究職、開発職、ファーマコビジランス職、スタッフ職を募集しています。

 

・大阪本社

大阪本社は約250名の従業員が働いています。新卒で募集されている職種としてはファーマコビジランス職、スタッフ職が配属されます。

 

・東京本社

 東京本社は約500名の従業員が働いています。配属される職種は開発職、スタッフ職です。

 

・総合研究所、大阪研究所

大日本住友製薬(株)は研究所を二つの拠点、合計で約600名の従業員が働いています。

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